
『4月の本 (12か月の本)』
西崎憲(編集) 太宰治(著) 北川冬彦(著) 獅子文六(著) 日夏耿之介(著) 堀辰雄(著) 中井英夫(著) 村山槐多(著) 鏑木清方(著) 渡辺温(著) 吉田健一(著|翻訳) T・S・エリオット(著) 尾崎一雄(著) 宮沢賢治(著) 水野葉舟(著) ロアルド・ダール(著) ギュスターヴ・カーン(著) 久生十蘭(著) 片山廣子(著) 泉鏡花(著) 山川方夫(著) 坂口安吾(著) 田口俊樹(翻訳) 永井荷風(翻訳)
発行: 国書刊行会
B6変型判 296ページ
時代も場所もまったく異なる文学作品たちをつなぐテーマは〈12か月〉――
12か月のうちの〈4月〉をテーマに古今東西の小説・詩歌・随筆を集めたアンソロジー。
四季をあじわい、あの作品といま同じ季節を生きるよろこびをつくる本。シリーズ全12巻。
【目次】
春昼(太宰治)
四月(北川冬彦)
四月の蕾(獅子文六)
鷗外先生の墓に詣づるの記(日夏耿之介)
春日遅々(堀辰雄)
牧神の春(中井英夫)
四月短章(村山槐多)
褪春記(鏑木清方)
四月馬鹿(渡辺温)
イギリスの春と春の詩(吉田健一〕
死人の埋葬〔「荒地」より〕(T・S・エリオット/吉田健一訳)
美しい墓地からの眺め(尾崎一雄)
山男の四月(宮沢賢治)
かたくり(水野葉舟)
ギャロッピング・フォックスリー(ロアルド・ダール/田口俊樹訳)
四月(ギュスターヴ・カーン/永井荷風訳)
春雪(久生十蘭)
まどわしの四月(片山廣子)
若菜のうち(泉鏡花)
博士の目(山川方夫)
桜の森の満開の下(坂口安吾)
跋 四月はかならずやってくる(西崎憲)
西崎憲 (ニシザキケン) (編集)
翻訳家、作家、アンソロジスト。訳書にコッパード『郵便局と蛇』、『ヘミングウェイ短篇集』、『青と緑 ヴァージニア・ウルフ短篇集』など。著書に第十四回ファンタジーノベル大賞受賞作『世界の果ての庭』、『蕃東国年代記』『未知の鳥類がやってくるまで』『全ロック史』『本の幽霊』など。フラワーしげる名義で歌集『ビットとデシベル』『世界学校』。電子書籍や音楽のレーベル〈惑星と口笛〉主宰。音楽家でもある。