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ユリウス・カエサル氏の商売

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『ユリウス・カエサル氏の商売』 ベルトルト・ブレヒト(著) 岩淵 達治(訳・解説) 平田 栄一朗(解説) 発行: あいんしゅりっと B6変判 384ページ 劇作家、演出家、詩人である「異化」の作家ブレヒト流のジュリアス・シーザー(小説です)。 古代ローマを舞台に、偉人・貴族・財界・市民・奴隷たちが、商売と政治、勝利と敗北、英雄譚と経済指標に踊る三文稗史劇(ヒストリー)。 物語は、ある歴史学者が英雄ユリウス・カエサルの伝記を執筆する準備で、カエサルを担当していた元銀行家を訪ねるところから始まる。元銀行家が所有する、カエサルの秘書であった奴隷の手記を調べることが目的であった。やがて歴史学者は、元銀行家たちとの対話や奴隷の手記を通じて、商売という視点をまったく忘却した、経済史観をふまえぬ自分の立場の誤りを次第に思い知らされていく。 1938、39年デンマーク亡命中に執筆され、ユリウス・カエサルを主人公に、ガリア戦記まで構想されたが、ガリア戦記は書かれないまま、未完となっている長編小説。『ローマ人の物語』(塩野七生著)でも言及され、ストローブ=ユイレにより映画化。1973年河出書房新社新社発行版を底本に復刊、書き下ろしの解説を追録。 目次 第Ⅰ部 名門出の一青年の栄達 第Ⅱ部 われらのC氏 第Ⅲ部 以って範とするに足る属州の行政 第Ⅳ部 三頭の怪物 訳者解説 解説 『ユリウス・カエサル氏の商売』のアクチュアリティ 著者プロフィール ベルトルト・ブレヒト (ブレヒト ベルトルト) (著) ドイツを代表する劇作家、演出家、詩人。1898年ドイツ・アウグスブルク生まれ。1917年ミュンヘン大学入学、1918年に第一次世界大戦に召集され野戦病院で勤務、同年に最初の戯曲『バール』を執筆。1922年にはミュンヘンで初演された『夜打つ太鼓』で脚光を浴び、1928年に代表作となる『三文オペラ』で成功をおさめる。1933年よりナチスの迫害を逃れるために北欧など各国で亡命生活をおくる。1948年に東ドイツに移り、翌年劇団ベルリーナー・アンサンブル結成、1956年に死去するまで演劇活動を続ける。上記以外の代表作に『肝っ玉おっ母とその子どもたち』『ガリレイの生涯』『セチュアンの善人』など。 岩淵 達治 (イワブチ タツジ) (訳・解説) 1927年生まれ、ドイツ文学者、演出家。1951年東京大学文学部独文科卒業、学習院大学名誉教授。日本に最初に『三文オペラ』を翻案紹介した千田是也に師事し、ドイツ演劇の研究と評論で国際的に名を馳せた。ブレヒト研究の第一人者で、1999年「ブレヒト戯曲全集」の翻訳で、日本翻訳文化賞、湯浅芳子賞、レッシング翻訳賞を授与される。2012年には瑞宝中綬章を受章。著書に「ブレヒトと戦後演劇 私の60年」(みすず書房)など多数。2013年に死去。 平田 栄一朗 (ヒラタ エイイチロウ) (解説) 慶應義塾大学文学部 主な研究分野は演劇学、ドイツ演劇

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