
『熊はどこにいるの』
木村 紅美
発行: 河出書房新社
四六判 192ページ
「これほどの強度の小説は滅多にないし、ここには真の意味での熊がいる。」ーー古川日出男
「いつかこんな夢の中に自分もいたような気がする。止まらない余震のような小説。」ーー斎藤真理子
生きるためにもがく者、死ぬための場所を探す者ーー
暴力から逃れた女を匿う山奥の家に暮らす、リツとアイ。
津波ですべてを失ったサキと、災後の移住者であるヒロ。
震災から7年の地で、身元不明の幼子をめぐり、4人の女たちの運命が、いま、動き出す。
著者プロフィール
木村 紅美 (キムラ クミ) (著)
1976年生まれ。2006年「風化する女」で第102回文學界新人賞を受賞しデビュー。2022年『あなたに安全な人』でBunkamuraドゥマゴ文学賞受賞。他の著書に『夜のだれかの岸辺』など。