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ブラック・スワンズ

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『ブラック・スワンズ』 イヴ・バビッツ(著) 山崎まどか(訳) 発行:左右社 四六判 並製 312ページ イヴ・バビッツの文章のほぼ唯一の欠点は、読んでいるともう彼女の文章しか読みたくなくなるところにあるーー山崎まどか 血眼で駐車場を探して、ロデオ・ドライヴをひやかして、アルゼンチンタンゴにハマって、ヴァンパイアみたいに美しい男とシャトー・マーモントに入り浸って、L.A.いち古いレストランで友達とブランチを食べて、しゃべって。 華やかなりしL.A.の申し子で恋人。彼女のレンズを通したら、この街はひどく美しくてどうしようもなく愛おしい、故郷《ふるさと》だ。 鋭い観察眼とキレのあるユーモアでジョーン・ディディオンとならび称される作家、イヴ・バビッツがL.A.を行き交う友人たちをモデルに描いた短編集、待望の初邦訳! ハリウッドは実現したフィクションで、まやかしのトルネードで、PRの喜劇。今も昔も変わらず、どこか困ったところがあるけれど、まだ本当に廃れてはいない。何だろうと、終わってはいないのだ。今はまだ。(「自己陶酔の街」より) わたしは生まれてからずっと、人生には二つの選択肢しかないと信じてきた。だけど今、雨の夜、ヴァレーでラモーンの腕に抱かれ、今まで思いもよらなかった選択肢について知った──プランCだ──力を抜かず、投げ出さず、押し止まって、かつ抵抗すること。 それがタンゴの秘訣だった。(「タンゴランド」より) つい最近、わたしが真剣な交際をして結婚してもいいと最後に思ったのはいつかと人に訊かれた。「ああ、一九七一年かな。原稿が売れる前で、この人とならきっとうまくいくと確信していたの」 (「ブラック・スワンズ」より) イヴ・バビッツ (Eve Babitz) 1943年、カリフォルニア州ロサンゼルス出身の作家。著書にSEX AND RAGE: ADVICE TO YOUNG LADIES EAGER FOR A GOOD TIMEや L.A.WOMAN、またNYRB Classicsに収録されているEVE ’S HOLLYWOODなどのフィクション作品、またFIORUCCI, THE BOOK や TWO BY TWO: TANGO, TWO-STEP, AND THE L.A. NIGHTなどのノンフィクション作品がある。ミズやエスクァイアなどの雑誌に寄稿していた。デザイナーとしても活動し、1960年代後半にはバーズ、バッファロー・スプリングフィールド、リンダ・ロンシュタットのアルバムジャケットを手がけた。2021年没。 山崎まどか (ヤマサキ・マドカ) コラムニスト。著書に『オリーブ少女ライフ』(河出書房新社)、『女子とニューヨーク』(メディア総合研究所)、『優雅な読書が最高の復讐である』(DU BOOKS)、共著に『ヤング・アダルトU.S.A.』(DU BOOKS)、訳書に『愛を返品した男』(B・J・ノヴァク、早川書房)、『ありがちな女じゃない』(レナ・ダナム、河出書房新社)、『カンバセーションズ・ウィズ・フレンズ』(サリー・ルーニー、早川書房)などがある。

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