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選挙との対話

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『選挙との対話』 荻上 チキ(編著) 社会調査支援機構チキラボ(企画) 飯田 健(著) 菅原 琢(著) 秦 正樹(著) 田中 東子(著) 岸本 聡子(著) 大村 華子(著) 永井 玲衣(著) 発行: 青弓社 A5判 180ページ 「あなたにとって選挙とは?」 「政治参加の手段?」「民主主義の根幹?」、 それとも「行っても/行かなくても変わらないもの……?」 近年、国内外を問わず、選挙のあり方そのものが問われる事態が相次いで起こっている。こうした状況のなかで、選挙に関して「科学的に」わかっていることはなんなのか。またそれを知ることは、私たちの生活にどのように関係してくるのだろうか。 2009年以降、自民党の勝利が続く日本の国政選挙について、政治学やデータ分析の専門家たちはどのように見ているのか。国際的にみて女性の社会進出が遅れているといわれている日本の現状は? またそれを取り巻くメディアの状況は? そして、若い世代が感じている日本の選挙のリアルとは? 科学的な分析に加え、杉並区長へのインタビューやお互いの話を聴き合いながら思索を深める哲学対話から、選挙を、そして政治をより身近にたぐり寄せるためのさまざまなヒントをちりばめた、すべての世代に向けた選挙の新しい入門書。 目次 まえがき 荻上チキ 第1章 なぜ自民党は強いのか?――政治に不満をもつのに与党に投票する有権者 飯田 健  1 自民党の強さ  2 自民党の強さの原因  3 政治に不満をもつにもかかわらず自民党に投票する有権者  4 自民党が負けるシナリオ? 第2章 選挙制度は日本の政治にどう影響しているのか?――自民党一党優位の背景を説明する 菅原 琢  1 自民党の「強さ」の謎  2 もくろみが外れた衆院選挙制度改革  3 小選挙区比例代表並立制が促す終わらない政界再編  4 並立制の解は政党間の協力  5 自民党一党優位は絶対ではない 第3章 なぜ野党は勝てないのか?――感情温度や政党間イメージについて 秦 正樹  1 「野党はふがいない」と言われ続ける理由  2 世論の野党への認識:1――感情温度を用いた分析  3 世論の野党への認識:2――イデオロギーを用いた分析  4 世論の野党への認識:3――政権担当能力評価  5 野党の今後を考える 第4章 なぜ女性政治家は少ないのか?――政治とジェンダー、政治家のメディア表象について 田中東子  1 新聞はどのように女性政治家を報じてきたのか  2 ポピュラー文化と女性リーダーの表象  3 「すべての女性たち」が政治の場で活躍できる社会とは 第5章 政治家にとって対話とは何か?――杉並区長・岸本聡子インタビュー 岸本聡子(聞き手:永井玲衣/荻上チキ) 第6章 私たちはどうやって投票先を決めているのか?――日本の有権者についてわかっていること、データからわかること 大村華子  1 私たちの投票は何によって決まっているのか  2 日本の有権者の投票は何によって決まっているのか  3 データを使ったら、どんなことがわかるのか 第7章 私たちにとって選挙とは何か?――選挙をめぐる哲学対話 永井玲衣/荻上チキ あとがき 荻上チキ 著者プロフィール 荻上 チキ (オギウエ チキ) (編著) 評論家。メディア論を中心に、政治経済、社会問題、文化現象まで幅広く論じる。ストップいじめ!ナビ代表理事。社会調査支援機構チキラボ所長。ラジオ番組「荻上チキ・Session」(TBSラジオ)メインパーソナリティ。「荻上チキ・Session-22」で、2015年度ギャラクシー賞DJパーソナリティ賞、2016年度ギャラクシー賞大賞を受賞。著書に『社会問題のつくり方』(翔泳社)、『いじめを生む教室』(PHP研究所)、『災害支援手帖』(木楽舎)など。 社会調査支援機構チキラボ (シャカイチョウサシエンキコウチキラボ) (企画) 2021年設立。社会調査を実施し、私たちの暮らす環境や構造がもたらす問題を明らかにしてメディアや記者会見を通じての発信に取り組む。これまでに、ストーカー規制法改正のためのつきまとい実態調査と広報を手がける。つきまとい実態調査結果は国会でも取り上げられ、その後の法改正につながった。ほかにも「表現の現場調査団」の調査・広報、伊藤詩織氏へのインターネット上の誹謗中傷件数の調査と結果の発表など、多岐にわたる社会調査と発信をおこなう。22年11月に「宗教2世」当事者1,131人への実態調査を発表。代表理事の荻上チキはTBSラジオ「荻上チキ・Session」のパーソナリティを務め、日々ニュース解説をおこなっている。 「社会調査支援機構チキラボ」(https://www.sra-chiki-lab.com) 飯田 健 (イイダ タケシ) (著) 同志社大学法学部政治学科教授。専門は日本とアメリカの有権者の選挙での投票行動・世論。著書に『有権者のリスク態度と投票行動』(木鐸社)、『計量政治分析』(共立出版)、共著に『政治行動論』(有斐閣)など。 菅原 琢 (スガワラ タク) (著) 政治学者。専門は政治過程論。選挙と政治についてデータをもとにした分析を世に広く提供し、メディアなどの調査や分析のアドバイザーも務めている。戦後の衆参両院議員の国会での活動履歴や発言を一覧にしたウェブサイト「国会議員白書」を運営。著書に『データ分析読解の技術』(中央公論新社)、『世論の曲解』(光文社)、共著に『日本は「右傾化」したのか』(慶應義塾大学出版会)、『平成史[完全版]』(河出書房新社)など。 秦 正樹 (ハタ マサキ) (著) 大阪経済大学情報社会学部准教授。専門は政治心理学・実験政治学。日本における野党政治や陰謀論・フェイクニュースの受容メカニズムについての実証研究をおこなっている。著書に『陰謀論』(中央公論新社)など。 田中 東子 (タナカ トウコ) (著) 東京大学大学院情報学環教授。専門はメディアテクノロジーと文化、現代フェミニズム理論、カルチュラルスタディーズなど。著書に『オタク文化とフェミニズム』(青土社)、『メディア文化とジェンダーの政治学』(世界思想社)、編著に『ガールズ・メディア・スタディーズ』(北樹出版)など。 岸本 聡子 (キシモト サトコ) (著) 杉並区長、公共政策研究者。大学卒業後、環境NGOを経てヨーロッパに移住。オランダ・アムステルダムを本拠とする政策シンクタンク・トランスナショナル研究所に18年間所属しながら、世界の公共政策の研究や市民運動と自治体のコーディネートをおこなう。2022年6月の杉並区長選で当選(無所属)。杉並区初の女性区長に就任。著書に『地域主権という希望』(大月書店)、共著に『コモンの「自治」論 』(集英社)など。 大村 華子 (オオムラ ハナコ) (著) 京都大学大学院法学研究科教授。専門は政治行動論、比較政治学。著書に『日本のマクロ政体』(木鐸社)、共著に『政治行動論』(有斐閣)など。 永井 玲衣 (ナガイ レイ) (著) 人びとと考えあう場である哲学対話をおこなっている。エッセーの連載のほか、政治や社会についておずおずとでも語り出してみる場「おずおずダイアログ」、せんそうについて表現を通し対話する、写真家・八木咲とのユニット「せんそうってプロジェクト」、Gotch主催のムーブメント「D2021」などでも活動。第17回「わたくし、つまりNobody賞」受賞。詩と植物園と念入りな散歩が好き。著書に『世界の適切な保存』(講談社)、『水中の哲学者たち』(晶文社)など。

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