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アルジェリア、シャラ通りの小さな書店

2,420円

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『アルジェリア、シャラ通りの小さな書店』 カウテル・アディミ(著) 平田 紀之(翻訳) 発行: 作品社 四六判 248ページ 1936年、アルジェ。21歳の若さで書店《真の富》を開業し、自らの名を冠した出版社を起こしてアルベール・カミュを世に送り出した男、エドモン・シャルロ。第二次大戦とアルジェリア独立戦争のうねりに翻弄された、実在の出版人の実り豊かな人生と苦難の経営を叙情豊かに描き出す、傑作長編小説。ゴンクール賞、ルノドー賞候補、〈高校生(リセエンヌ)のルノドー賞〉受賞!  一九三六年十一月十九日  開店以来、大勢のお客さんが《真の富》に押しかけ、本を買ったり借りたりする。客たちはけっして急いでおらず、あらゆることについておしゃべりしたがる。作家たち、表紙の色、文字のサイズ……。客はとりわけ教師や学生や芸術家だが、小説を買うために金を貯めている労働者もいる。大冒険が始まった。  一九三九年一月三十一日 『結婚』という美しい表題のついたカミュの原稿を読む。ここには人がアルジェリアで体験することのすべてがある。すごく感動し、興奮した。彼とその話をするとしたら、僕とアルベールのあいだにある奇妙な遠慮のせいで、この感激を抑えなくてはならないだろう。五月にこれを、大部数で出すつもりだ。初版千二百二十五部。 (本書「エドモン・シャルロの手帳」より) カウテル・アディミ (著) 1986年、アルジェ生まれ。2011年に発表したデビュー作L’ENVERS DES AUTRES で、18歳から30歳の作家を対象にしたPrix litteraire de la vocation を受賞。長編第三作の本書NOS RICHESSES で2017年のゴンクール賞、ルノドー賞の候補となり、〈高校生(リセエンヌ)のルノドー賞〉を受賞した。 平田紀之(ヒラタノリユキ)(翻訳) 1946年東京生まれ。横浜市立大学卒業。翻訳家・編集者。訳書に、ビアトリス・ホーネガー『茶の世界史――中国の霊薬から世界の飲み物へ』、ドン&ペティ・クラドストラップ『シャンパン歴史物語――その栄光と受難』(以上白水社)などがある。

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