『二番目の悪者』
林 木林(著) 庄野 ナホコ(イラスト)
発行: 小さい書房
A5判 64ページ
金色のたてがみを持つ金ライオンは、一国の王になりたかった。自分こそが王にふさわしいと思っていた。
ところが、街はずれに住む優しい銀のライオンが「次の王様候補」と噂に聞く。
ある日、金のライオンはとんでもないことを始めた-―。
登場するのは動物ばかり。人間はひとりも出てきません。けれど1ページ目はこの言葉から始まります。
「これが全て作り話だと言い切れるだろうか」
林 木林(ハヤシ キリン)(著)
詩人、絵本作家、作詞家。言葉遊びの分野でも活躍。詩集に『植星鉢』(土曜美術社)、絵本に『おおきなけやき』(絵・広野多珂子/鈴木出版)、『はやくちまちしょうてんがい はやくちはやあるきたいかい』(絵・内田かずひろ/偕成社)、『ふたごのたこたこウィンナー』(絵・西村敏雄/ひさかたチャイルド)ほか多数。
庄野 ナホコ(イラスト)
イラストレーター。独特の画風が人気で、BRUTUSなど雑誌の表紙や、江國香織など人気作家作品の装画も手がける。自身初の絵本『ルッキオとフリフリ おおきなスイカ』(講談社 2014年)は、大好きな猫の物語。